スミマセン、今回「大砲ラーメン」のPRを少々させて下さい。
先週12月11日から15日までの5日間、福岡市役所前ふれあい広場に於いて「福岡ラーメンショー2013」という、一大ラーメンイベントが開催されました。それは北海道から鹿児島までの有名ラーメン店17店がそれぞれの味を競い合うというものでした。ただし地元福岡のラーメン8店は、2店1組でタッグを組み、このイベントのためのオリジナルコラボラーメンで勝負するという企画なので、実際のラーメン店ブースは13店となります。我が大砲ラーメンは、博多の老舗名店「だるま」さんとコラボさせていただきました。商品名は「110年ものの呼び戻し」。今年でちょうど創業50周年のだるまと、これまた今年で60周年の大砲ラーメン。この偶然も何かの縁ということで即決した商品名です。
だるま&秀ちゃんラーメンの社長・河原秀登氏と私が久々に再会したのが10月11日、お借りした一風堂・山王工場のテストキッチンでした。この日から老舗同志のコラボラーメンの開発がスタートしました。
まずは味の基本設計です。「かえし(元ダレ)」の使用量は、偶然両店とも1杯あたり20CC。これは塩分濃度もほぼ同じなので、ブレンドは1対1で決定。次にスープのブレンド。「スープをすすり始めたときの香りとまろやかさ、そしてのどを過ぎた後のコクと味の深みを最も感じる」これを目指して、何度も調合を変えながら、最終的にたどりついたのが「だるま3・大砲ラーメン7」のスープでした。そして両店それぞれの風味を最も感じさせるのが「脂」。いわゆるチャッチャ系背脂のだるま、一方、大砲ラーメンの手作り昔ラードのブレンドです。風味の強い昔ラードの比率が多いと、そのまま大砲の「昔ラーメン」になってしまうので、背脂2・昔ラード1の割合にしました。最後に、トッピングはバラ肉・ネギ・海苔に、だるまのキクラゲ、大砲のシナチクを添えました。かくして究極のコラボラーメン「110年ものの呼び戻し」が完成したのが11月11日。その日、たまたまテストキッチンに顔を出された一風堂の河原成美社長が、これを試食され、絶賛していただきました。
福岡ラーメンショーは、連日数万人の来場者で沸き返りました。最終日には、ブース内でだるまの河原秀登社長がスープを注ぎ、ワタクシ香月が麺を揚げるという「トップ同志のオペレーション・コラボ」がにわかに始まり、ブース裏口には同業の見学者であふれかえるというハプニングもありました。さらに、そこに山本華世さんが突然現れ、男の熱気でむせ返るブースに華を添えていただきました。やがて5日間のラーメン激戦も終演を迎え、戦い暮れた静かなブースに届いた知らせが「大砲・だるまさんのコラボラーメン、全日の総出品杯数は5,368杯」という報告。聞けば13店舗中第2位ということでした。ちなみに第1位は牛タンねぎ塩ラーメンの㐂蔵さん(ちばき屋の新ブランド店)。
嬉しくて、そして何より有り難かったですね。ご来店の皆さん、だるまの河原社長とそのスタッフ、大砲のスタッフ、主催・運営の方々、すべての人たちに、感謝です。ありがとうございました。
14年前の「第1回ラーメンフェスタin久留米」が心に鮮やかによみがえった5日間でした。