ちょっとPRじみた話になりますが、現在、大砲ラーメンの各店では、期間・店舗限定の新商品「プレミアムラーメン」なるものを発売しております。それは店舗別に、本店は、呼び戻しスープで作った業界初の「とんこつけ麺」。合川店では、平打ち麺を使用した大砲のオリジナルちゃんぽん「ちゃんぽん拉麺」。そして昇和亭の「とん坦麺」、長門石店の「タイ風カレースープ麺」、小郡店の「みそトンコツ拉麺」、吉井・香林亭の「ホルモン拉麺」という、六店舗六種類の限定商品であります。売価はどれも680円と、久留米のラーメン相場からみれば少々高めではありますが、これは「大砲ラーメン半世紀分の感謝」の意味で、4月の発売日の2日間は、半額の340円で提供させていただきました。そのときの行列のお客様にも、これまた感謝しております。正直なところ、この高額な商品は、その半額の2日間以外はほとんど売れないのではと、懸念しておりました。ところが、それから3ヵ月、それぞれのプレミアムラーメンにも固定のお客様が付き、コンスタントに商品構成の上位を占めています。有り難いことです。
しかし思えば、大砲ラーメンのメイン商品である呼び戻しスープの「ラーメン」は、僕の父でもある初代が創作し、現在2番人気の「昔ラーメン」、さらに「ぎょうざ」は二代目の僕が開発し、その3商品は今の大砲ラーメンの柱となっています。そしてこの度の「プレミアムラーメン」は、それぞれの店長が開発しました。今回、その商品開発には、僕は一切手を貸していません。あえて全てを店長たちにまかせました。多少の不安もありましたが、ところがどっこい、試食会のふたを開けてみると、驚きました。どれもこれも非常に完成度が高く、商品としても価値のあるものばかりでした。いつの間にか部下たちは、大きく成長していたのです。考えてみれば、多くのお客様と素晴らしい部下たちに支えられた僕は幸せ者です。この有り難みを失えばバチが当たりますね。
かくして、そのプレミアムラーメンは、試食会の後、多少の手を加え、更に完成度を高めて4月25日、一斉にデビューしたわけでありますが、残念なことに期間限定。8月末をもって販売は終了します。そのはかなさもまた一興なのかもしれません。