◆◇◆ お〜い日本語 ◆◇◆
それはまず「過去形の乱用」とでも言いますか、席にご案内している最中なのに「こちらでよろしかったですか?」。商品を提供する時も「これでよろしかったですか?」現在進行中なのに全てが過去形。お解りのように、この場合は「〜でよろしいですか」という使い方が正しい日本語の使い方ですね。 その他にも様々な日本語の乱れを感じる時がありますが、この現象は最近の若者気質の現れでしょう。まず「過去形」現象は「面倒なことは聞きたくない」早くこの状況を「過去」にしたいという逃避願望です。また「〜になります」というのは「〜でございます」と、キッパリと言えない、または言いたくないという「責任逃れ」の心理です。 そして、若者の一般会話で「質問型」というのもあります。それはある焼鳥屋さんで、ある若者が僕に話しかけてきたときのこと。自分のことを相手に話すのに、語尾を上げて相手に質問するように話す。たとえば「俺?朝起きた?歯みがいた?痛かった?虫歯かも?病院?行きたくない?怖いから?それにお金も?無いから?」こんな調子で僕に「尋ねる」ように、しかも首をかしげながら、ただ朝の自分の「報告」をするのです。これには参りました。「お前、鏡とでも話ししろ」と言いたかったですね。 最後に、この話に登場した、そうなってしまった若者たちに責任はありません。
(2005年1月) |
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