九州ラーメンの麺は、とんこつスープの強い個性の陰に隠れて、目立ちにくい存在なのでしょうか「九州は、“麺文化”ではなく“スープ文化”」とよく言われます。 実際、地元のラーメン好きの方々のラーメン評も、どうしても“スープ”に偏りがちで、麺に対する評価項目は“太さ”と“茹で加減”、この2点ぐらいでしょうか・・・。 でも私たち大砲ラーメンは、ラーメンの美味しさを追求する上で「麺も立派な主人公」と考え、平成5年、社内に「大砲ラーメン・麺工房」を設置し、麺の自社製造を導入しました。 スープが改善され、より旨くなったら、常に麺にも同様の進化が必要です。 “スープ”が「主演男優」なら“麺”は「主演女優」、いわば「夫婦関係」のような両者のバランスが最も大切だと、私たちは思っています。 大砲ラーメン・麺工房では、一般的に九州とんこつラーメン用といわれる“低加水(水分が少ない)ストレート細麺”から、関東・東北の醤油ラーメンや北海道の味噌ラーメンなどに多く用いられる、“多加水(水分が多い)ちぢれ極太麺”に至るまで、麺の研究・開発は多伎に及んでいます。 現在の大砲ラーメンの店舗で使用中の麺は、それらの日々の研究・開発活動の結果生まれたものです。 その麺は「粉っぽくてコシがない」という低加水麺の問題点をクリアした、全く新しいとんこつラーメン用麺で、いわゆる“麺の通”の方々にも絶賛の声をいただいております。 また最近では、期間限定商品として大砲ラーメン昇和亭で発表された新商品(清湯系醤油ラーメン)の麺も、九州では初めての“多加水ちぢれの平打ち太麺”という姿の傑作麺として麺工房が開発しました。 このように私たち麺工房による数々の麺の研究・開発活動は、業界内でも高い評価をいただき、現在では、同業他社のラーメン店のみならず、本格中華の各オーナーシェフからもお取り引きをいただくまでになりました。 |
大砲ラーメン 麺工房
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