5.麺について |
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ほとんどラーメンの個性はスープで語られることが多い(特に九州にその傾向が強い)ようですが、麺も立派な主人公です。スープが主演男優なら、麺は主演女優、具は子供たちといったところでしょうか。
関東の人から、「九州のラーメンの麺は“粉っぽい”」という意見をよく聞きます。 そうです、九州の麺は九州以外の他の地域とくらべて、水分の少ない“低加水”になってます。関東や北海道は“多加水(水分が多い)”の麺です。 麺もやはり地域ごとに“棲み分け”があるようで、低加水と多加水の生息域は、やはり関門海峡のようです。また麺の太さも、九州は細く、それ以北は太くなっていくようです。 また麺の形状として、多加水麺の地域には、ウェーブがかったものが多くみられますが、九州の低加水麺は全てストレートです。 麺のタイプもチャートで表すなら、縦軸に加水率(多加水・低加水)、横軸に太さといったところでしょう(ウェーブ・ストレートの形状は、地域差というより店舗差で激しいので店名のプロット毎に注釈したがよい)。 今のところ全国のラーメン屋さんの大多数は、製麺業者から麺を仕入れているのが現状ですが、これからは少しずつ、しかし確実に“自家製麺”の店が増えていく傾向にあります。 やがてスープと共に「麺を大いに語る」バランスのとれたラーメン屋さんがもっと出現することでしょう。 以上でありますが、このラーメンの新分類化の提言にはまだまだ定義上の数値の修正も追々必要だろうと思っています。 また、このチャートに全国たくさんのラーメン店のプロットも、その都度追加し、より充実したものにしたいと思っています。 ということで、いかがでしたでしょうか?生まれて以来40数年ラーメンに浸かりきって生きてきた、ラーメン屋のオヤジの戯言でした。 |
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